熊本市が独自対策案 埋め立て処分場の放流水に含まれる有機フッ素化合物の目標値を500ng/L以下に 今後専門家会議が議論

熊本市役所の外観を撮影した写真

発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物について、熊本市では井戸や埋め立て処分場の放流水などから有機フッ素化合物が検出されていて、2月13日に原因の調査や対策について話し合う専門家会議が発足した。

熊本市では2023年に北区植木町など2カ所の井戸の地下水から、国の指針値を超える有機フッ素化合物を検出。

その後、河川の調査では北区を流れる井芹川や、その上流の鐙田川で指針値を超えていることが判明し、周辺調査で7つの埋め立て処分場の放流水などから、指針値を超える有機フッ素化合物が検出された。

2月13日は委員の現地視察のあと、専門家会議の初会合が行われ、大西一史熊本市長は委員5人に委嘱状を交付した。

大西熊本市長は「地下水や土壌、廃棄物のリスク評価に関する専門家の所見もいただきながら、しっかり進めたい」と述べた。

会議は非公開で行われ、地下水の調査範囲を植木地区の北東部にまで広げることや、有機フッ素化合物は法令上の基準がないことから、放流水の基準を国の指針値の10倍の1リットル当たり500ナノグラムを下回ることを目標とする案が示され、今後、処分場で対策を行うことが了承されたという。

専門家会議は2026年1月までに、今後3回開かれ、対策をとりまとめる予定。

参照元∶Yahoo!ニュース