長崎・浜屋百貨店「屋上プレイランド」最後の思い出 昨年休園したが6日まで特別解放
長崎市浜町の浜屋百貨店は、長年にわたって親しまれた屋上遊園地「屋上プレイランド」の営業を6日で終了する。
九州・山口の百貨店で唯一残った屋上遊園地だったが、運営業者の廃業で昨年12月から休園していた。
感謝の気持ちを込め、2日から特別に開放を始めた。
浜屋は1939年開店。浜屋によると、4階建てだった50年代には、屋上に観覧車や「コーヒーカップ」と呼ばれる遊具があった。
8階建てに増築された74年に屋上プレイランドとしてオープンした。
アニメの人気キャラクターやパトカー、動物をかたどった乗り物の遊具をはじめ、クレーンゲームなどがあり、家族連れの人気スポットになっていた。
しかし、運営業者の廃業や施設の老朽化に伴い、昨年12月から休園し、今月6日での営業終了を決めた。
2日は午前中から幅広い年代の客が訪れ、子どもを遊具に乗せたり、写真を撮ったりして楽しんだ。
開放時間は午前10時~午後6時(6日は午後5時まで)。
悪天候時は入場できない場合もある。
訪れた人たちは、昔ながらの雰囲気を懐かしみながら別れを惜しんだ。
静岡市から帰省中の主婦(27)は「幼稚園の頃からクレーンゲームで遊んでいた。大人になってからも友達とよく来ていた」と振り返った。
長崎市の男性(73)は「子どもを連れてアイスを食べた思い出がある」と振り返り、「こういった遊園地がなくなるのは寂しい」と惜しんだ。
家族3世代で訪れた女性(43)は「親の買い物の後、よく連れて来てもらった。なくなるのは寂しいが、最後に子どもと一緒に楽しむことができてよかった」と話した。
参照元∶Yahoo!ニュース