ピーチのパイロットが乗務前に飲酒し虚偽報告 国土交通省から厳重注意

乗務前のパイロットが飲酒した上に、調査に対して虚偽の報告をしたとして、国土交通省が格安航空会社ピーチ・アビエーションに対して厳重注意処分を下した。

国交省によると1月7日、シンガポールから関西国際空港に向かう便の機長が、飲酒が禁止された乗務前12時間以内と認識しながら、缶ビール2本を飲んだという。

ピーチは運航規定で、乗務前のアルコール検査を義務づけているが、検査を担当する職員が、機長と副操縦士への検査を失念していたという。

別の担当職員が記録がないことに気付いたが、機長は調査に対し、飲酒時間を偽って報告した。

ピーチによると、航空法が義務づけるアルコール検査とは別の検査を社内規定で行っていて、その検査ではアルコールが検出されなかったため、機長は予定通り乗務したという。

国交省はピーチに対して「安全管理システムが十分に機能していない」として14日付で厳重注意処分を下し、3月7日までに再発防止策を報告するよう指示した。

ピーチは「安全に対する意識の再徹底およびアルコール検査体制の再構築を行う」とコメントしている。

参照元∶Yahoo!ニュース