ベゾス氏のブルーオリジン、従業員の10%を解雇へ

米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる米宇宙関連企業ブルーオリジンのデーブ・リンプ最高経営責任者(CEO)は13日、全従業員の「約10%」を解雇すると発表した。
解雇するのは、フロリダ、テキサス、ワシントン各州を中心とする1万4000人弱の従業員のうち約1400人。
ブルーオリジンは大型ロケット「ニューグレン」を1月に打ち上げ、生産に乗り出す。
リンプ氏は従業員に対して人員削減を伝える会議で「過去数カ月間に多くの成功を収めたことは間違いない」としながらも、「会社の基盤や今後3―5年に達成しなければならないことを考えると、私たちが本当に望んでいたような成功を収めるための体制が整っていないという痛切な結論に至った」と語った。
その上で、米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙関連企業スペースXや、同社が開発したロケット「ファルコン9」に対抗するためには、ニューグレンの製造態勢の確立などが極めて重要になるとして、「迅速で機敏、かつ決断力があり、顧客を非常に重視する」企業文化にすることが必要だと訴えた。
リンプ氏は、ブルーオリジンが抱える宇宙ステーションから米航空宇宙局(NASA)の月着陸船までにまたがる多くの事業部門を合理化し、ニューグレンにさらに焦点を当てることが使命となっている。
しかし、従業員の2人はリンプ氏がスピードを追求するあまり、士気低下や社風の悪化を招いていると一部の従業員は考えていると説明した。
さらに、人員削減にかかわらず、他の仕事を探している従業員もいると明らかにした。
参照元∶REUTERS(ロイター)