ウクライナのNATO加盟、完全に否定せず

米高官は13日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟や同国の国境が2014年以前の状態に戻ることを米国は完全には否定していないと述べた。
ウクライナ南部クリミアは2014年にロシアに一方的に併合された。
米国のウクライナ担当副特使ジョン・コール氏は、ミュンヘンでロイターの取材に応じ、ウクライナのNATO加盟の可能性を米国は否定したのかという質問に対し、まだ検討事項としてあると答えた。
同国の国境がロシアによるクリミア併合前の状態に戻る可能性もあると語った。
一方、ヘグセス米国防長官は前日、ウクライナが14年以前の国境に戻るのは非現実的だとし、ウクライナのNATO加盟は交渉による戦争の解決の現実的な解とはならないとの見方を示していた。
コール氏の発言後、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、ロシアがウクライナのNATO加盟を認めるとは考えていないと述べ、この話題を持ち出したバイデン前政権を非難し、「戦争が始まったのはそのせいだと思う。バイデンはそれを言うべきではなかった」とコメントした。
ヘグセス氏は13日の会見では、ウクライナ戦争の交渉は「全てがテーブルの上にある」と述べ、どのような譲歩をするかはトランプ氏次第だと語った。
参照元∶REUTERS(ロイター)