米大学で宇宙工学専攻、柔道全米OP優勝 異色の経歴持つ力士の卵が新弟子運動能力検査合格
![大相撲をイメージした写真](https://news-information-bureau.com/wp-content/uploads/2025/02/1000005889-1024x683.jpg)
大相撲の春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子運動能力検査が12日、東京・両国国技館のアリーナで行われ、唯一の受検者だった今田光星(24=音羽山)が合格した。
春場所前に行われる3月1日の新弟子検査を経て同場所で初土俵の見込み。
身長173.5センチ、体重120キロの今田は、元幕内・安芸乃州の長男。
本格的な相撲経験はなく、これまで柔道に打ち込んできた。
東京都出身で、安田学園高卒業後に渡米。
ネバダ州立大で宇宙工学を学びつつ、柔道の全米オープンを制した実績を持つ。
パリ五輪90キロ級銀メダルの村尾三四郎とは同学年で、小学生5年時の全国大会準決勝などで対戦。
そのときには村尾に敗れた。2人は現在も交流があるという。
現在はネバダ州立大4年だが、昨夏に相撲界への転身を決意。
「第2の父のような存在だった寺尾関に生前、『お前がまわしをつけている姿を見たかったな』と冗談交じりに言われた言葉が心に残っていて…。やらない後悔より、やって後悔したほうがいいと思った。年齢もぎりぎりだったので、決意を固めた」。
大学に休学届を出し、父も所属した井筒部屋出身の元横綱鶴竜が師匠の音羽山部屋へ昨秋に入門した。
日本相撲協会は昨秋、新弟子検査受検の年齢制限の条件を緩和。
25歳未満の未経験者でも、運動能力検査でその能力が認められれば新弟子検査を受けられることになった。
今田はこの日、背筋力、握力、反復横跳び、ハンドボール投げ、上体起こし、立ち幅跳び、50メートル走の計7項目に臨み、基準値を満たした。
春場所前の新弟子検査に進めることになり、「やっと第1ステップを踏めたという感じ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
デビューへ向けて1歩前進。
異色の経歴を持つ力士の卵は、「関取として10年以上相撲を取りたい。柔道をやっていたので、(番付だけでなく)優勝にも目が行く。各段全部で優勝したい」と目を輝かせた。
参照元∶Yahoo!ニュース