20年間未解決だった主婦殺害事件 無罪主張の被告(70)に懲役15年の判決 「遺留品の靴下に付着していた血痕は被告の血液である」と認定 広島地裁
![広島地裁の外観を撮影した写真](https://news-information-bureau.com/wp-content/uploads/2025/02/1000005885-1024x683.jpg)
24年前に広島県福山市の住宅で女性が殺害された事件の裁判員裁判が12日開かれ、広島地裁は、無罪を主張していた被告に求刑通り懲役15年を言い渡した。
この事件は、2001年2月、福山市明王台(みょうおうだい)の住宅で、女性が腹部を果物ナイフで突き刺されるなどして殺害されたものだ。
事件から20年が経過した、2021年に殺人などの容疑で逮捕・起訴されたのが福山市の無職、竹森幸三被告(70)。
1月30日の初公判で竹森被告は「記憶にないからわかりません」と無罪を主張していた。
この裁判では、遺留品に付着していた血痕のDNA型が、竹森被告の物といえるかどうかが争点となっていた。
これまでの裁判で検察側は、「血痕は竹森被告の血液である」としたうえで、「極めて悪質な上、20年間出頭せず反省の態度も無い」として懲役15年を求刑した。
一方、弁護側は、「竹森被告の血液と断言するのには疑問が残る」と主張していた。
広島地裁の後藤有己裁判長は判決で、DNA型鑑定について「遺留品の靴下に付着していた血痕は竹森被告の血液である」と認定。
その上で、「血痕は事件当時、竹森被告が被害者の家に居たことを示しており、被告が犯人であることが強く推認される」と指摘。
「被害者遺族の無念と衝撃の大きさは計り知れない」として求刑通り、懲役15年を言い渡した。
参照元∶Yahoo!ニュース