九州国際大学の学生が狩猟免許、鳥獣被害対策に一役「イノシシ肉は想像以上に臭みがなくおいしい」

狩猟をイメージした写真

北九州市八幡東区の九州国際大の学生が、狩猟免許を取得して鳥獣被害対策に取り組むプロジェクトを今年度から行っている。

8日には同区のレインボープラザで成果発表会が開かれ、地元住民ら約50人に活動の状況を報告した。

同区役所によると、近年は農作物の鳥獣被害が深刻で、昨年4~12月には前年同期の2倍以上となる76件の相談が寄せられたという。

プロジェクトは里山整備などに取り組んできた同大現代ビジネス学部の学生10人が参加し、昨年5月にスタートした。

これまでに3人がわな猟免許を取得。

解体や食品衛生についても学んでおり、今後、学生のみでイノシシの捕獲に挑戦し、ジビエ料理などを地元の魅力として発信することを目指す。

この日、学生らは動画などを使って取り組みを発表。

住民らが想像以上に鳥獣被害に苦しんでいると知ったことや、指導を受ける県猟友会のメンバーから「生態系のバランスを崩さないため、山から下りて人間に害を与えるイノシシを捕獲する」と教えられたことなどを紹介した。

わな猟免許を取得した同大4年の黒土旭さん(22)は「イノシシの肉は想像以上に臭みがなくておいしい。肉以外も無駄にせずに活用して地域貢献につなげたい」と話していた。

参照元∶Yahoo!ニュース