フジ27時間テレビの放送は絶望的 CM差し止め大幅減収要因も、港社長の“肝いり案件”退陣で影響か

フジテレビの夏の大型番組「FNS27時間テレビ」の放送が絶望的な状況になったことが4日、分かった。
CM差し止めによる大幅減収のためで、同局幹部は「例年通りの放送は不可能。資金、キャスティング、制作現場の状況など、あらゆる面で困難な状況が続いている」と語っている。
本紙の取材では、今年の総合司会は人気アイドルグループのメンバーが内定していた。
関係者は「すでに出演を予定していた一部のタレント側にも、現在の状況を伝え始めています」と話した。
番組は毎年夏恒例の大型特番で、系列局も一丸となって制作される。
代理店関係者は「莫大(ばくだい)な制作費が必要な番組なのに、スポンサーが離れた現状で捻出できるかは見通せない。CM差し止めは系列局にも波及しており、フジ以外の局も目の前のことで手いっぱい」とした。
他の理由を指摘する関係者もいる。
番組は1987年から毎年放送されてきたが、20年にコロナ禍のため中止に。
21、22年は「FNSラフ&ミュージック」を放送した。
そんな中で港浩一前社長が23年から番組を復活させた経緯がある。
「港さんの“肝いり案件”でしたが、その港さんも社長から離れた。このような状況で無理やり放送する選択肢は考えられない」(同関係者)という。
すでに4月に予定していた「FNS歌謡祭」の中止も判明。特番制作が困難な状況は今後も続く。
参照元∶Yahoo!ニュース