ドカ雪の爪跡深く 除雪追いつかず埋まる歩道、JRやバスなど交通網はまひ 野球部の練習場が崩落“記録的大雪”北海道帯広市

吹雪を撮影した写真

北海道函館市は、視界がさえぎられるほどの吹雪になった。

北海道付近は低気圧を含む気圧の谷の中に入り、5日も大荒れの天気となった。

小樽市の港では、ダンプカーが除雪した雪を、次々と海に投入していた。

6日午後6時までの24時間に日本海側の多いところで、50センチの雪が降る見込みだ。

北海道内は暴風雪など、大荒れになっているが、4日ドカ雪が降った帯広市では、その影響が続いている。

3日から4日にかけて、十勝地方は記録的な大雪に見舞われた。

帯広市では、4日午前9時までの12時間に降った雪の量が、統計史上最多の120センチに達した。

交通への影響も出る中、5日朝、堀内アナウンサーが札幌市から帯広市に向かった。

路面凍結のため、速度規制はあったものの、帯広市まで順調に進むことができた。

しかし市内に入ると…。

一夜明けても、住民たちは朝から雪かきに追われていた。

帯広三条高校では、4日朝、野球部の室内練習場の屋根が潰れた。

雪の重みが原因とみられている。

4日は臨時休校で生徒はおらず、幸い、けが人はいなかった。

せ帯広三条高校 沼澤圭亮教頭「まさかこんなことが起きるとは全く想像していなかったので驚いた。あのとき生徒が練習だったらと考えると休校でよかった」

4日臨時休園した、こちらの認定こども園は仕事に出かける保護者のために、5日朝は職員総出で雪かきをして開園にこぎつけた。

ただ、送迎バスが運行できず、登園できる園児だけを受け入れた。

帯広の森幼稚園 伊賀真美園長「(きのうも)何とか開園したいと思って頑張ったが、排気口が雪に埋まってストーブが点火できない状況だった。(積雪が)園児の身長よりも高いので、園児は園庭の様子を見て怖がっている印象」

道路の除雪が追いつかないため、帯広市内のすべての小中学校が6日までの臨時休校を決めている。

また大雪の影響で、十勝地方の一部の地域では、朝刊の配達が遅れたり、配達できなかったりしたという。

一方、青果店では、一部の商品で入荷が遅れていると言う。

堀内アナ「仕入れで入ってきていないものはありますか?」

永原青果 永原志哲代表「水菜とか葉物野菜、サニーレタスやリーフレタスが(きのうから)入っていない。(あす以降は)いまのところはっきりしない。まだ間に合うかどうか分からない」

帯広市では、1月下旬としては51年ぶりに積雪が0センチとなっていたが…。

大内孝哉カメラマン「2週間前に僕が来た時は芝生が広がって緑も見えていましたが、現在は雪で遊歩道もふさがれています」

交通にも影響が出ている。

JRは札幌と帯広・釧路を結ぶ特急「とかち」と「おおぞら」、根室線の新得・釧路間が終日運休している。

6日も一部の列車や区間で運休がでる見込みだ。

また十勝バスと北海道拓殖バスは、帯広市内と郊外を走る路線バスを6日も終日運休にする。

参照元∶Yahoo!ニュース