購入前に「製造元」「輸入元」を要チェック!ネット購入製品の事故が10年間で1600件超 バッテリー出火事故など多発で注意喚起
製品評価秘術基盤機構によると、2014年度から2023年度までの10年間にインターネットで購入した製品による事故の報告は1617件あり、ネット通販で購入した製品による事故の割合は年々増加している。
特に、販売元が海外であるなど製造・輸入事業者を特定できなかった製品に関する事故では、バッテリーがもっとも多かった。
また、こうした事業者不明の製品による事故のほとんどが、製品自体の不具合によるものだった。
事業者不明の製品による事故の被害では、火事に至ったものや、周囲の物や建物などまで被害が及んだ事故も多い。
事故の事例としては、2024年3月、30代の男性がネットで購入した非純正品の「電動工具用バッテリー」を充電中にバッテリー付近から出火して周辺を焼損する事故が発生。
事故の原因は、バッテリーにリチウムイオン電池内の電圧不均衡を検知するための回路が搭載されていなかったため、過剰に充電されてしまい、異常な熱が発生したためだと考えられている。
2023年7月には、70代の男性がネットで購入した電気ファンヒーターを使用中、電気ファンヒーター付近から異音がして出火する事故が発生。
事故の原因は、内部の配線の配置に不具合があったことで、使用時に配線が一部切れかかった状態になり、異常な熱が発生したためだとみられている。
インターネットで購入する際に気をつけて欲しいこととして、以下のことを呼びかけている。
(1)他の製品と比べて極端に安価ではないか確認する。極端に安い製品は、安全性に対しての試験が実施されていなかったり、材質や設計に必要なコストをかけていなかったりする可能性があり注意が必要。
(2)信頼できる販売元かどうか確認する。説明文などが不自然な日本語表記ではないか、販売元の問い合わせ先が実在していることや、日本語で対応が可能かを確認する。
(3)「PSマーク」の近くに事業者名があるか確認する。
(4)リチウムイオン電池が搭載されている製品は廃棄方法を調べてから購入する。海外から直接個人輸入されたリチウムイオン電池搭載製品は、廃棄が困難となることがあるため、自治体や家電量販店などで廃棄や回収が可能な製品か、“購入する前に”確認する。
参照元∶Yahoo!ニュース