フジ騒動 スポーツ界へ波及 「大相撲トーナメント」でスポンサー3社辞退 ゴルフ、サッカーにも影響か
フジテレビが元タレント中居正広氏(52)の女性トラブル騒動を巡って行った2度目の記者会見から一夜明けた28日、同局主催で2月9日に両国国技館で開催予定の「日本大相撲トーナメント 第49回大会」からスポンサー3社が辞退したことが分かった。
3社とも今回の騒動が理由としている。
この日も日本生命、キリンなどが2月分のCMキャンセルを公表。
日付をまたぐ10時間超の会見でも、企業の疑念払拭には至らなかったようだ。
75社以上のスポンサー企業がCM放送を中止し、存続の危機にあるフジテレビ。
騒動の余波は、同局のスポーツ事業にも及んだ。
2月9日の「日本大相撲トーナメント」を協賛する日清オイリオ、IT企業のSky、不動産デベロッパーのMIRARTHホールディングスの3社が本紙の取材に「協賛の辞退は事実」と回答。
日清オイリオは「(トラブルに関しての)第三者委員会の調査の推移を見守る間につきましては、フジ主催イベントの協賛を見送る形とさせていただきます」と理由を説明。
ほか2社も「一連の報道を受けて」と、中居氏の女性トラブルを巡る同局の対応が影響しているとした。
年末に中居氏の女性トラブルが報道されて以降、同局のスポーツイベントからスポンサーが降りたことが判明するのは初めて。
関係者によると現段階で大相撲トーナメントは開催の方向。
ただ「CMはACの広告を流すことになる」という。
日清オイリオは、9月開催予定の同局が冠のゴルフ大会「フジサンケイ・クラシック」のスポンサーでもある。
協賛を続けるかについて同社は「お答えいたしかねます」と含みを持たせた。
大会の開催について国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)関係者は「フジサンケイグループとしての主催でもあり、現時点では推移を注視している段階」と話している。
4月には女子大会「フジサンケイ・レディース」も控えている。
Jリーグにも影響が及んでいる。
Jリーグはこの日、都内で理事会を開催。
約2時間の会議のうち30分近く中居氏とフジテレビの問題について議論した。
同局とは3月20日開幕のルヴァン杯の放映権契約を結んでいる。
Jリーグ幹部は「昨日の会見を見て企業としてガバナンスに問題があることは感じられた。今後の対応は決まっていないが、ルヴァン杯開幕まで時間もないので悠長に構えてはいられない」と語った。
27日の会見は日付をまたぎ28日の午前2時23分に終了。
10時間23分に及ぶ異例の長さとなった。
引責辞任した港浩一前社長(72)、嘉納修治前会長(74)らの回答に各スポンサーは納得しなかったようで、この日、日本生命、キリン、サントリー、アサヒが契約済みの2月分のCMキャンセルを公表した。
テレビ放送だけでなく事業からもスポンサーが撤退。
第三者委員会の調査と並行し、清水賢治新社長(64)ら幹部が現状打開を進めない限り、日々業務に当たる現場社員の混乱は収まらない。
参照元∶Yahoo!ニュース