米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が好調
米国株式市場は反発して取引を終えた。
市場ではトランプ新政権の一連の政策に備える中、経済の健全性と金利動向に対する楽観的な見通しが広がった。
S&P総合500種とダウ工業株30種が昨年11月初旬以来、最大の週間上昇率を記録したほか、ハイテク銘柄中心のナスダック総合も12月初旬以来の最高値を付けた。
今週から発表が本格化した金融大手決算が好調なスタートを切ったことも今週の株価上昇の後押しとなった。
S&P500銀行株指数は週ベースで7.41%高となった。
S&Pの主要11セクターのうち9セクターが上昇。
S&P一般消費財が1.7%高と上げをけん引した一方、ヘルスケアと不動産は下げた。
個別銘柄では、エヌビディアが3.1%高。
インテルは9.25%高。
ブロードコムも3.5%上昇した。
バークレイズが目標株価を引き上げたことが材料視された。
これを受け、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は2.84%高となった。
米半導体メーカー、コルボは14.43%高。
アクティビスト(物言う株主)として知られるスターボード・バリューが同社株7.7%取得し、改革を推進する計画との報道を受けた。
一方、傘下にSNS(交流サイト)フェイスブックを持つメタ・プラットフォームズは0.24%の小幅高。
米連邦最高裁が、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での利用禁止につながる新法を支持する判断を示したことが材料視された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.16対1の比率で上回った。
ナスダックでも1.73対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。
米取引所の合算出来高は145億7000万株。
直近20営業日の平均は156億5000万株。
参照元:REUTERS(ロイター)