「東の空を見たら真っ暗な煙が…」ロスの山火事で避難警告出された日本人を取材

アメリカ・ロサンゼルスの高級住宅街を襲った史上最悪の山火事で、避難警告が出された現地に住む日本人を取材した。

ハリケーンに匹敵する強風と極度の乾燥で一気に拡大したロサンゼルスの山火事。

ようやく消火活動が本格化しましたが、いまだ火は消し止められていない。

ロサンゼルスでは、7日から少なくとも6カ所で山火事が発生。

焼失面積は、およそ150平方キロメートル。

東京都23区の4分の1の面積に匹敵する。

避難の指示や警告の対象になっている住民は、合わせて30万人を超えた。

ロサンゼルス在住の日本人男性にも避難警告が出た。

ロサンゼルス在住 小野雅裕さん「水曜日の朝ですね。起きたら火事のニュースがいっぱい飛び込んできて、携帯がばーってJアラートみたいに鳴って、身支度をして東の空を見たら真っ暗な煙が立ちのぼっていて。これは大変なことが起きているって実感した感じです」

NASAで研究員として働く小野さんは、12年前からロサンゼルスに住んでいる。

自宅は火災現場の近くですが、幸い、火事に巻き込まれてはいない。

ただ、火災発生から3日間停電が続き、太陽光パネルで電力を確保したという。

小野さん「真っ暗でバッテリーの明かりだけでご飯食べて、部屋が寒くてやっぱり不安ですよね。だからずっと（子どもが）怖がって泣いて。夜も一緒に寝てあげてとかね。火に近い人なんかはたたき起こされて逃げたって人もいますし、それと比べれば僕は停電で済んだ」

これまでに、火災による死者は少なくとも13人。

建物の被害は1万棟に上っている。

今回の山火事の被害総額は、アメリカの山火事では最悪クラスの20兆円を超える見込みだ。

参照元∶Yahoo!ニュース