中国で呼吸器感染症「ヒトメタニューモウイルス」増加 日本でも感染者 延べ90億人移動の春節に感染拡大か 肺炎など重症化の恐れ「ゼーゼー気道の症状強い場合は検査おすすめ」

医療をイメージした写真

中国で今、聞き慣れない「ヒトメタニューモウイルス」という感染症が拡大している。

まもなく春節の時期、人の移動で感染拡大が心配される。

専門家は今後、日本でも感染が広がる可能性もあると警鐘を鳴らしている。

延べ90億人が移動する大型連休の「春節」を控える中国で、国営放送が気になるニュースを伝えていた。

2019年に新型コロナウイルスの感染が初めて確認された中国で今、増えているのが「ヒトメタニューモウイルス」の感染者だ。

CCTV(12月28日):「ヒトメタニューモウイルス」を感染・発症した場合、主な症状は発熱・せき・鼻水などがある。

ヒトメタニューモウイルスは、2001年にオランダで発見された。

高齢者や乳幼児、基礎疾患がある人が感染すると、気管支炎や肺炎など、重症化する恐れもある。

中国では、呼吸器系疾患の陽性率がインフルエンザに続いて2番目に多くなっている。

感染は中国国外にも。インドでも確認された他、マレーシアやインドネシアなど、アジア各国でも感染が広がっている。

中国では、まもなく春節に合わせて延べ90億人が移動し、多くの中国人が日本にも訪れることに。

インフルエンザが大流行する日本で、ヒトメタニューモウイルスも感染拡大するのか。

大阪府感染症情報センター・関雅之医師:(春節で)ヒトメタニューモウイルスも日本に入ってくることは想定される。ただ大事なことは、こまめな手洗いやマスクの着用など、基本的な感染対策を心がけることが重要である。

ヒトメタニューモの検査を行っている東京都内のクリニックでは、最近になってある変化が。

ヒトメタニューモに感染した子どもが増加傾向にあるという。

ハピコワクリニック五反田・岸本久美子理事長:ちらほらヒトメタニューモウイルスの感染の子も出てきていて、今ちょっとずつ増えてきている印象。特にゼーゼーとか、気道の症状が強い場合には検査をおすすめしている。

これまでも、日本国内で飛沫や接触での感染が確認されているヒトメタニューモウイルス。

新型コロナやインフルエンザとともに、感染予防に注意が必要だ。

参照元∶Yahoo!ニュース