大東市長選を無所属の元市職員が制す 演説で万博封印?「そんなことはない」と吉村氏
3期務めた東坂浩一市長の任期満了にともなう大阪・大東市の市長選挙が21日行われ、無所属の新人で元大東市職員の逢坂伸子さんが、大阪維新の会公認の前市議などを破って初当選を果たした。
22日、逢坂さんに当選証書が授与された。
21日に行われた大東市長選挙は、3期務めた現職の東坂浩一市長が4選不出馬を表明し、新人同士の争いとなった。
当選したのは、元大東市職員の逢坂伸子さん。
逢坂さんは市職員時代、保健医療部高齢介護室の課長を務め、介護予防のための高齢者向け体操「大東元気でまっせ体操」の考案者として知られ、厚生労働省の委員会の委員などを経験。
大阪維新の会公認の前市議・石垣直紀さんや、共産党が推薦する新人を破って当選した。
大東市は、日本維新の会の幹事長で大阪12区選出の藤田文武衆議院議員の「おひざ元」。
この地での2000票以上をつけられての「完敗」に、維新の幹部からは落胆の声が聞かれた。
大阪維新の会の吉村代表は22日、記者団の取材に応じ、大阪維新の会公認を受けた石垣直紀さんの選挙戦については「我々の力不足だった」「石垣さんはよくやったと思う」と述べ、「候補者が決まったのが告示直前で、準備が不十分だったと感じている」と敗因について語った。
また、万博開催までちょうど1年前に当たる今月13日の大東市内での街頭演説で、大阪・関西万博に関する発言がほとんど聞かれなかったことについて、封印しているのかと問われ「そんなことはない。いろいろな場で、万博について毎日話している。ただ、大東市長選挙の争点ではない」と話した。
参照元∶Yahoo!ニュース