専門家が推す“割安感ある国内旅行先”とは 『奇跡の9連休』の年末年始 円安や物価高受けホテルにも変化

旅行へ出かけている夫婦

正月まであと1カ月足らず、2024年から2025年にかけての年末年始は、コロナ後初めて『奇跡の9連休』がとれると話題になっている。

円安や物価高が続く中、人気の旅行先にも“変化”があるようです。

カレンダーの日並びで、最大9連休がとれる年末年始、名古屋の街で旅行に出かける予定を聞いた。

街の人A:「久しぶりに実家の方に帰ろうと思っているんですけど。愛媛です。おいしいものを食べたり、ゆっくり両親と過ごそうかなと思っています」

街の人B:「大分に行きます。おばあちゃん、おじいちゃんに会いに行きます。餅つき(が楽しみ)」

街の人C:「ハワイに行きます。買い物とコンドミニアム。私はリタイアしているので」

街の人D:「今年は(旅行に)行かないです。物価も高いし、ホテルもすごく値上がりしていると聞くので」

年末年始の旅行先は円安や物価高にも左右されるようだが、人気を集めているのがホテルのビュッフェだ。

名古屋駅にある名古屋マリオットアソシアホテルを訪れると、ビュッフェには料理を取ろうとする長い列ができていた。

ニュースONEシェフが目の前で仕上げるローストビーフや、海の幸がたっぷり入ったパエリアなど、およそ40種類の料理やデザートが楽しめるが、年末年始は予約が相次いでいるそうだ。

名古屋マリオットアソシアホテルの担当者:「12月28日から1月5日まで、5日の夜以外はほぼ満席となっております。今年の予約状況としましては、例年より2~3週間早くご予約が入ったりお問い合わせをいただいております」

年末年始は最大9連休の影響もあり、例年よりも早めに計画を立てている人が多く、8人から10人の3世代など、大勢での利用が増えているという。

さらに、宿泊でも予約状況に変化があるという。

名古屋マリオットアソシアホテルの担当者:「こちらがシグネチャースイートでございます。こちらのスイートルームのように、高価格帯のお部屋も人気がございます」

年末年始は専用のラウンジや、プールやサウナなどフィットネスエリアが自由に使える高価格帯の部屋が人気のほか、ホテル全体では3泊、4泊と連泊をする客が前年と比べ、およそ15%増加している。

ニュースONE背景には、やはり円安の影響があるようだ。

名古屋マリオットアソシアホテルの担当者:「3~4泊、連泊のお客さまが多い状況でございます。円安で海外を控えたりですとか、年末年始をホテルでゆっくり過ごされるお客さまが多いのかなと感じております」

『奇跡の9連休』を生かして、ホテルでゆ~っくり過ごす”滞在型”が増えているようだ。

年末年始おすすめの旅行先はどこか、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞いた。

鳥海高太朗さん:「今年の年末年始は9連休があるということで、海外旅行へ出かける人も一定数いるという状況です。しかしながら、円安、海外の物価高などがありまして、どちらかというと近場で物価が安い東南アジア、アジアの方に行かれる方が多いという状況です」

年末年始の人気の旅行先は、海外は東南アジアで、国内は九州や北海道が人気だ。

リゾートホテルや温泉などの予約が好調で、宿泊料金は前年より上がっているそうだ。

鳥海さんおすすめの今からでも間に合う旅行先は、飛行機は国内線が年末年始高くなっていることから「新幹線を使って移動できるところ」だそうだ。

具体的には横浜や岡山、広島といったエリアがお得だそうで、12月3日時点で、混み合う時間帯をずらせば、まだ間に合うそうだ。

中でも鳥海さんおすすめは「広島」だ。

新幹線で移動でき、ホテルの価格が他の地域に比べると割安感があるそうだ。

広島には宮島や厳島神社、しまなみ海道、尾道といった観光スポットが多くあるため、ビジネスホテルに泊まって、瀬戸内を巡るのがおすすめと話している。

参照元∶Yahoo!ニュース