「トイレツアー」外国人観光客に人気のワケを密着取材!「東京に来てトイレに行くのは特別な体験」

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。
「TOKYO LENS」のコーナーでは、TOKYO MXの曹蒙記者が外国人記者の視点で、外国人に人気の「トイレツアー」を取材した。
台湾から来日した夫婦がやってきたのは、渋谷区の公園。
真剣な表情でガイドの説明を聞き、写真を熱心に撮影。
そのお目当ては、公共トイレ。
参加したのは渋谷区内に17カ所ある、世界的に有名な建築家やデザイナーが設計した公共トイレをめぐるツアー。
今年3月に始まり約半年で400人以上が参加し、そのうちの半分が外国人観光客だという。
この日2人が特に興味を示したのが、カラフルで透明な公共トイレ。
中に入ると、一見外から見えてしまいそうですが、鍵をかけると外から見えなくなる仕組みだ。
トイレに入る前に中が綺麗か、そして安全かを確認できるようになっている。
続いてやってきたのは、音声でドアを開け閉めできるトイレ。
残念ながらこの日は反応しなかった。
ユニークな機能を楽しむ参加者がいる一方、別の機能に関心を寄せる参加者も。
オーストラリアから来た夫婦は、日本のトイレの多様性への配慮に興味を惹かれたようだ。
女性が注目したのは、トイレに設置されたベビーチェア。
「こんなの見たことない、子ども用のシート!オーストラリアにはこんな設備はないわ」と日本のトイレでは当たり前の設備に驚きを隠せません。
どう思うか尋ねると、「素晴らしい!母親が子どもを安全に座らせて、安心して施設を使えるのはとてもいいわ」と称賛しました。
さらに、言語を関係なく視覚的に情報を伝えるピクトグラムの種類の多さにびっくり。
何枚も写真に収めていた。
男性は「オーストラリアでは1つのアイコンだけ。様々な構造のトイレがあるが、複数のピクトグラムを使うことで、誰が利用できるか分かるので、とても賢いやり方だ」と評価。
このツアー中、参加者が何度も口にしていた言葉があった。
それは、「パーフェクトデイ」。
渋谷の公共トイレが世界中から注目されるきっかけとなったのが、渋谷の清掃員の日常を描いた映画「PERFECT DAYS」だ。
去年のカンヌ国際映画祭で主人公を演じた役所広司さんが男優賞を受賞した。
この日のトイレツアーを終えた参加者たちは、「東京に来てトイレに行くのは特別な体験だ。特別な公衆トイレが公園や街角に隠れていて、とても楽しかった」「安全で清潔で、誰でも使えるトイレを作りだしていて素晴らしい」と絶賛していた。
デザイン面でも機能面でも、利用者のために工夫された渋谷のトイレ。
日本の公共トイレが、外国人には新たな体験や発見を味わえる観光スポットになっていた。
参照元:Yahoo!ニュース