外国人を巻き込む闇バイト 北海道特産のサケ密漁 SNSで勧誘か ベトナム人の男逮捕
闇バイトによる事件が相次いでいる。
北海道では、外国人による闇バイトも明らかになった。
狙われたのは、金ではなく魚のサケだった。
闇バイトで目をつけられたのは、北海道の特産品・サケだった。
29匹が密漁された。
今年は秋サケが記録的な不漁で、価格が高騰している。
逮捕されたのは、ベトナム国籍の男らを含めた4人だ。
犯行のきっかけについて、ベトナム人容疑者の1人は「SNSでベトナム語で書かれた北海道の魚に関する求人を見つけた」と話した。
警察は今回の密漁に闇バイトが絡んでいるとみて、捜査している。
闇バイトが外国人にまで広がり始めている。
北洋共同漁業部 伊藤正吉代表「毎年、密漁で摘発という事件はあるが、外国人は初めてじゃないかと思う」
逮捕されたベトナム人が応募したSNS上の募集には、「北海道の仕事がある」「魚を捕まえる仕事」「食事代とホテル代を全部払います」などと書かれていたことが分かっている。
伊藤代表「びっくり。闇バイトって、田舎で起きるという感じがしなかった」
外国人と闇バイトをつなげるルートについて、日本で働くベトナム人を支援する団体に話を聞いた。
群馬県ベトナム人協会 ブイ・バン・フイ会長「ベトナム人は基本的にフェイスブックを多く使っている。毎日のように、いろんな情報が流されている」
多くの投稿の中には、怪しいものが…。
ブイ・バン・フイ会長「これは、あした建設の仕事で2人欲しい(という投稿)。これは給料書いてない。これは在留カードを販売する(投稿)不法滞在者向け」
「日本に来ていて、自分が思うより給料が少ないとか。もうどうしようもなく違う仕事をやるしかないという人たちが結構多い」
ベトナム語の不審な募集に、日本人が関わっている場合もあるという。
ブイ・バン・フイ会長「よく耳にするのは、日本人の方でベトナム人の知り合いを介して、ベトナム人を使って、ベトナム人を採用する形でやっている」
ベトナム人滞在者が日本で犯罪に手を染めないように、協会では「さまざまな注意喚起をしている」といいますが…。
ブイ・バン・フイ会長「闇バイトのニュースを見ると、かなりハードルの高い仕事(が多い)。言葉も結構難しい。でも、日本語をしゃべれるベトナム人なら、(闇バイトを)受ける可能性もある」
警視庁は闇バイトに加担しないよう強く訴えているが、今後は外国人に向けての注意喚起が課題となりそうだ。
参照元∶Yahoo!ニュース