「いじめ重大事態」被害者の女子中学生死亡、自殺か 身に覚えない“ラブレター”拡散 教育委員会が会見 兵庫・猪名川町

いじめを受けている人をイメージした画像

兵庫県の猪名川町教育委員会は8日午後、会見を開き、いじめ重大事態の被害者である中学1年生の女子生徒が、10月21日に死亡していたと発表した。

女子生徒は自ら命を絶ったとみられるが、いじめを受けたとみられる学校からは既に転校していて、町側は今後、原因を調べる方針です。

猪名川町教育委員会によると、町内の中学校に通っていた女子生徒は、入学以降、同級生によるいじめをうけ、去年6月末以降、不登校になっていた。

町は去年8月、トラブルをいじめ防止対策推進法(いじめ防止法)に基づく「重大事態」に認定し、精神科医など専門家で構成する第三者委員会がいじめ行為を調査。

今年10月以降、報告書の公表にむけ、調整が行われていた。

ただ、女子生徒は去年10月末に町内の別の中学校に転校していて、登校回数も増えていたという。

町側は会見で、調査で明らかになったいじめ行為の概要について説明した。

その中には、①複数の男子生徒に同時に告白するという噂を広められた②自分で書いた覚えのない偽の “ラブレター” 約30通が捏造され、靴箱に入れられるなどにより男子生徒に届けられた③捏造された“ラブレター”が、別の生徒によって、100人近くの生徒の前で、複数の男子生徒に同時に渡されたなどが挙げられ、いずれも第三者委員会がいじめ行為と認定した。

現在、女子生徒が亡くなったことといじめの関連は分かっておらず、今後町側が調査を進める方針です。

町側は教職員への聞き取りなどを行う予定ですが、いじめとの関連が分かった場合、新たに「いじめ重大事態」と認定したうえで、亡くなるまでの経緯について調査を進める方針だ。 

猪名川町の岡本信司町長は会見で、「学校として教職員が生徒に寄り添い指導に当たっていたが、命を絶つ最悪の事態になった。悲しい出来事が二度と起こらないように努めてまいります 」と述べた。

参照元∶Yahoo!ニュース