H3ロケット4号機、打ち上げ成功 防衛通信衛星「きらめき3号」を軌道に投入

種子島宇宙センターの外観を撮影した写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は2024年11月4日15時48分、国産基幹ロケット「H3」4号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。

打ち上げは無事に成功し、防衛通信衛星「きらめき3号」を軌道に投入した。

H3ロケットは、2号機から3機連続での打ち上げ成功となった。

打ち上げから約3分後に補助ブースターの「SRB-3」を分離。

その後も順調に、1段エンジンの燃焼終了、第1段と第2段分離、第2段エンジンの2回の燃焼を経て、ペイロードである「きらめき3号」を分離し、静止軌道との中間軌道である静止トランスファー軌道へと投入した。

2024年度中に運用を開始する予定だという。

軌道に投入された防衛省のXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」は、自衛隊の部隊運用において重要な、指揮統制などの情報通信に用いられる。

きらめきシリーズは、画像や映像データを送受信できる広帯域通信が特徴で、海外活動などでの通信確保にも役立つ。

すでに1号機、2号機を打ち上げており、3機体制を構築することで、通信のさらなる高速化や大容量化につなげる。

3号機の開発や運用にかかった費用は約700億円。

H3ロケット4号機は、当初10月20日に打ち上げ予定だったが、「H2A」ロケットの打ち上げが遅れた影響で10月26日に延期。

その後、第2段エンジンに問題が見つかったため10月30日に再延期した。

さらに天候悪化を理由に11月2日、11月4日と延期を続け、合計4回の延期を経て打ち上げに至った。

参照元∶Yahoo!ニュース