年間新たに450校が廃校に、2割が未活用 維持できず解体も 「もったいない」文科省はマッチングサイトやお見合いイベント

廃校になっている学校をイメージした画像

今、少子化もあって年間450校ほどの学校が廃校になり、その2割は利用されていない。

校舎や土地がもったいない!

国も必死のPRで活用を呼びかけている。

茨城県かすみがうら市。

都心から車で1時間半のここにも少子化の波は押し寄せ、17校あった小中学校のうち、8年前に6校が、おととしにも4校が廃校になった。

かすみがうら市 財産総括室 柘植俊紀 主任「維持管理、大変ですね。年間で(1校)約100万円。施設の機械警備、水道料金、光熱費、除草作業できる業者への委託費用も少なからず発生している」

全国では毎年、新たに450校ほどが廃校になっています。

そこで文部科学省は、廃校を利活用するためのマッチングサイトを立ち上げ、自治体と民間企業のお見合いイベントも開催している。

自治体の参加者「目の前が海という物件、そんなに多くないです」

民間企業の参加者「“未来の遊び場”を作りたい」「学びの活動で賑わいを取り戻したい」

かすみがうら市でも民間企業とうまくマッチングした事例がある。

旧佐賀小学校はキャンプ場の運営会社に年間100万円で貸している。

利用者「キャンプが校庭でできるのは、ちょっと面白い」

スタッフ「“学校が懐かしい”(とよく聞く)。『黒板こんなだった』『椅子も小さかった』と。私が出身の学校も利用されず潰された。もったいないですよね、思い出が詰まった場所なので」

ある廃校は建設機材メーカーの研究開発拠点になることが決定。

年間264万円で貸し付け、来年春のオープンにむけて、改修工事中だ。

日立建機 担当者「できるだけ記憶を残しながら、長く使っていきたい」

また、かすみがうら市では、廃校4校をコミュニティセンターなどの公共施設に衣替えもした。

これだけの取り組みをしているかすみがうら市ですが、それでも市内の3校は廃校のまま。全国的にも廃校の2割は活用されていないという。

メンテナンスも行き届かないことなどから、最終的には取り壊される廃校もある。

かすみがうら市 財産総括室 柘植俊紀 主任「かなりもったいない状況もある」官民あげたマッチングへの模索が続いている。

参照元∶Yahoo!ニュース