県幹部など招き「マツタケ狩り」過去には国会議員も参加 「ビニール袋に入れて持って帰ってもらった時も」規格外品はお土産に、30年来にわたって村有林で 今後の実施は見送り
長野県でも有数のマツタケの産地の一つ、豊丘村の村有林で、県の幹部などを招くマツタケ狩りが慣例となっていて、規格外のマツタケを無償で提供していたことが分かった。
豊丘村によると、村では30年程前からマツタケが豊作の年に村長と有志が、県の地域振興局長や建設事務所長を招いて、村有林でマツタケ狩りを行っていたという。
採れたマツタケの内、良質なものは出荷し、カサが開いたものなど規格外のマツタケについては、参加者に土産として提供したという。
取材に対し、下平喜隆(しもだいらよしたか)村長は…。
「マツタケをみんなに知ってもらったり、体験してもらいたいということで昔からやっておりました」
「まずは収穫を体験してもらって、いいものは出荷して、はねだしをちょっとビニール袋に入れて持って帰ってもらった時もあります」
村長によりますと、特産品について知ってもらい、親交を深める目的だったということで、入場料は取らず、マツタケの代金も徴収していなかったということです。
村によりますと地元選出の宮下一郎衆議院議員も2回参加したことがあるといいます。
下平村長:「(利益供与の目的は?)そんなつもりは全くないです」
「私としては少しでも村のためにと宣伝のために使わせてもらったんだけど、それはちょっとまずいよという意見もあったととらえて気を付けたいと思います」
村では、今年の開催は見送り、今後も控えたいとしている。
県のコンプライアンス・行政経営課では、「県職員の参加は確認しているが、詳しい内容については今後聞き取りをした上で対応したい」としている。
参照元:Yahoo!ニュース