トランプ氏、激戦州ペンシルベニアで「選挙不正判明」と虚偽の主張
米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は31日、激戦州ペンシルベニアの有権者登録で疑わしい行為があった可能性が調査されていることについて、選挙不正の証拠が見つかったとの虚偽の主張を強めた。
トランプ氏の支持勢力はまた、同州の一部地域で今週、郵便投票の用紙を受け取るのに長い列ができたことについて、投票を抑制する行為と主張した。
同州ランカスター郡では10月21日の有権者登録締め切り前に約2500件の申請書が提出されたが、重複していたり手書きの署名がデータベース上の記録と一致しないものがあった。
ヨーク郡は重複申請を中心に約740件の申請を却下したという。
地元当局は調査に着手。問題のあった申請が不正投票につながることは証明されていない。
ペンシルベニア州の選管責任者、アル・シュミット氏は有権者登録の不正対策の仕組みが機能しているしるしだと胸を張った。
トランプ氏は交流サイト(SNS)への投稿で「ペンシルベニアで大規模不正が見つかった」と主張し、刑事訴追を求めた。
同州は激戦7州の中で選挙人の数が最も多い。
トランプ氏が同州で敗北した場合に不正があったからだと再び主張できるよう備えているとの見方が強まった。
トランプ氏は前回2020年の大統領選で不正が横行したと主張し、敗北を認めなかった。
トランプ氏は30日、ウィスコンシン州で支持者らに「われわれは大勝する」と宣言。
敗北するシナリオは想定できるかとの質問には「不正選挙ならあり得る」と応じた。
参照元:REUTERS(ロイター)