ハリス氏、大麻解禁や警察改革を公約 黒人男性にアピール

アメリカ大統領をイメージした画像

米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は15日、人気ラジオパーソナリティーのシャルルマーニュ・ザ・ゴッドさんのインタビューに応じ、自身が当選すれば大麻解禁や警察改革を推進すると公約した。

ハリス氏は黒人男性の支持が伸び悩んでおり、同層へのアピールを強めた。

黒人男性のシャルルマーニュ・ザ・ゴッドさんは著名人に鋭い質問をすることで知られており、インタビューの冒頭、ハリス氏がサンフランシスコ地区検察で検事を務めた10数年間に黒人男性の拘束件数が異常に多かったとの批判について真偽を尋ねた。

ハリス氏は「全く事実ではない」と否定し、大麻関連の事件に関して自身が「最も進歩的な検事の一人」だったと強調。

黒人男性など特定の人口層が大麻規制で痛手を受けているため、自身が当選すれば使用解禁に取り組むと表明した。

一部の世論調査ではハリス氏に対する黒人男性の支持率は2020年の前回大統領選でのバイデン大統領の支持率を下回っている。

全米黒人地位向上協会(NAACP)が9月に行った調査では、黒人の若年男性の25%超が共和党候補のトランプ前大統領を支持すると回答した。

ハリス氏はトランプ陣営が黒人有権者に対し、自身について怖いイメージを与える偽情報を拡散していることが最大のハードルの一つだと指摘した。

警察による黒人男性の暴行や殺害にどのような対策を取るかとの質問には、21年に議会に提出されたが審議が膠着しているジョージ・フロイド警察活動正義法案の成立に取り組むと応じた。

選挙結果を左右する激戦州でハリス氏の勢いが鈍いとの懸念が民主党内で高まる中、同氏は16日に米保守系FOXニュースのインタビューを受ける予定で、ネット配信サービス「ポッドキャスト」の人気番組ホスト、ジョー・ローガン氏のインタビューに応じる可能性も検討している。

参照元:REUTERS(ロイター)