「若い世代が紙の新聞を読む姿はかえってエモい」 ゆうちゃみさんが語る新聞の魅力とは

新聞を読んでいる人

10月15~21日は日本新聞協会が定めた「新聞週間」。

10~20代の女性を中心に絶大な人気を集めるモデル・タレントのゆうちゃみさんは、知る人ぞ知る新聞のファンで、日頃から情報収集の手段として活用しているそうだ。

新聞の魅力ってどこにあるのか、若者の目線で率直に語ってもらった。

―子どもの頃から新聞は身近な存在だったとか。

実家で新聞を取っていたので気軽に読む環境があった。

祖母が毎日じっくり読んで、私に紙面を見せながら「今の政治はこうなんやで」とか「この漢字読める?」と語りかけてくれた。

どうやら読んだら漢字を覚えられるし、文章も学べて勉強になると思ったみたい。

小、中学校ではそうそう、社会科の授業で新聞を使った。

記事の読み方を教わって、自分でも新聞を作ってみた。

中学生の時、社会科の先生がめっちゃ好きだったので、頑張って気になる記事を切り取って持っていったこともあったかな。

―そんなこともあって、新聞を読む習慣は今でも継続中。

1人暮らしの今はデジタル版を契約してる。

毎朝起きて仕事場に着く前にチェックする。

新聞はいろんなジャンルの情報が全部一つに詰まっているから、せっかちな自分にも合っている。

開くと普段は興味がないような情報も目に入ってくるので、見出しを読むだけでも結構役に立つ。

面白いのは同じニュースでも新聞によって記事のトーンが違うこと。

ネットで各紙を読み比べることもある。

―最近は、テレビの情報番組のコメンテーターとしても活躍が目立つ。

お堅い番組に出ることが増えてきた。

でも政治や経済みたいな難しいニュースにコメントを求められることが多くてめっちゃ大変。

今は下手に発言しちゃうとインターネットで“炎上”するじゃない。

でも「無難なことを言ってもなぁ」とも思う。

コメンテーターとして“頭の良いキャラ”を求められても無理だし、難しいことも言えない。

意識するのは普通の10代、20代がどう考えるか。

一人の若者としての意見を、背伸びしないで言えるよう心がけているつもり。

みんな、私はギャルで信頼なさそうなキャラクターだと思ってるんじゃないかな。

だからこそ、自分の発信する情報には責任を持ちたい。

そのためにも、社会で起きている基本的なことはちゃんと知っておかないと。

―情報収集には、新聞だけじゃなくインターネットも使っているのでは。

もちろんSNS(交流サイト)やネットメディアの記事も見るけど「これホンマなん?」っていうのが結構ある。

「バズる(広く話題が拡散される)」ことを狙って見出しと内容が全然違うことも多い。

例えば、良い内容の記事なのに、目を引くようにネガティブな見出しが付いていたり。

私はそういうのはあまり好きじゃないし、若い子がちゃんと記事の善しあしを見極められるのかすごく心配。

その点、新聞の記事は信頼性が高い。

だから新聞は「バズる」ことにあまりとらわれないでほしい。

少し難しくてもきちんとした情報が詰まっている方が新聞らしくて私は好き。

―とは言え、最近の若者はあまり新聞を読んでくれません。

そうですね、紙で読むのは敷居が高い。

まずはインターネットを入り口にしてもらうといいんじゃないかな。

デジタル版ならスマートフォンで、電車での移動中にも読めるから。

それと、私は記事を読む時、紙でもネットでも写真から見ちゃう。

写真はやっぱり目を引くので、たくさんある方がより読もうかなという気になる。

でも、紙には紙の魅力もある。

紙の新聞ってちょっとレトロな“昭和”のイメージだけれど、若い世代が広げて読む姿はかえってエモい。

読んでるの見たら「カワイイ」と思うよ。

―これからどんな仕事をしていきたい。

情報番組のMC(司会)。

今のニュース番組はどうしても硬い部分が多いので、もっと分かりやすく伝えたい。

例えば、私みたいなギャルが天気予報をやってみたら絶対面白い。

「今日は晴れやから日傘持って行きや、日焼けするで」「湿度が高いから巻き髪取れるで」みたいな。

一つぐらいそういうのがあってもいい。

―山陽新聞のエリア、岡山県のイメージは。

今年、仕事で(倉敷市の)児島に行ったけど、地元の人が優しくてめちゃくちゃ面白かった。

岡山は桃太郎ときび団子のイメージ。

次はおいしいお店や観光地を回って、もっと岡山を知りたいな。

参照元:Yahoo!ニュース