ガザ北部攻撃で29人死亡、第2弾ポリオワクチン接種への影響懸念

パレスチナの国旗を撮影した写真

イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリアなどを空爆し、医療関係者によるとパレスチナ人少なくとも29人が死亡した。

11日夜から12日未明にかけての攻撃で19人が死亡。

12日夕にジャバリアと中部のヌセイラトの難民キャンプが攻撃を受け、さらに10人死亡した。

負傷者の多くが重体で死者数はさらに増える可能性があるという。

イスラエル軍はガザ最大の難民キャンプがあるジャバリアで1週間前にイスラム組織ハマス掃討作戦を開始した。

12日には20人以上の戦闘員を殺害したと明らかにした。

またガザ市北端の2地区に避難を指示した。

パレスチナ保健当局によると、ジャバリアではこの1週間で約150人が死亡した。

ハマスは12日、イスラエル軍が避難を拒んだジャバリア住民を処罰する「市民虐殺」をしていると非難した。

ガザでは14日から子どもへの第2弾のポリオワクチン接種が始まる予定。

だが国連当局者は11日、イスラエル軍の攻撃や北部への避難命令で接種作業に支障が出ることに懸念を示した。

ガザ保健当局は12日、接種は中部で14日から3日間実施し、その後、他の地域で実施する予定だと発表した。

参照元:REUTERS(ロイター)