兵庫・斎藤知事「改革進めたい思いある」 不信任可決後初登庁

兵庫県庁の外観を撮影した写真

兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、知事は24日、進退について週内に表明する意向を報道陣に明らかにした。

「だいぶ固まってはきているが、しっかり考えていく」としつつ「改革を進めたいという思いは今もある」と述べた。

19日の県議会本会議で、知事への不信任決議が全会一致で可決されて以降、初めて登庁し、取材に応じた。

20日は登庁せず、21日からの3連休は公務の予定がなかったが、民放やNHKのテレビ番組に相次ぎ出演した。

「私として任期の4年間をしっかりやっていくことが大事。そういった意味で辞職をしてこなかった」などと語り、これまで取り組んできた政策についてアピールした。

24日も登庁予定はなかったが、能登半島豪雨被災地の支援方針協議などの公務にあたり、夕方には民放のニュース番組にも出演した。

報道陣の取材に、知事はこの間の心境について「世間的には『鋼のメンタル』と言われているがずっと苦しかった。私自身の胸の内は日々、すごくしんどい時もあった」と明かした。

「(テレビ出演などは)出直し選への準備ではないのか」と質問されると、これを否定した。

不信任決議を受け、知事は地方自治法に基づき29日までに辞職・失職か、議会解散かの選択を迫られている。

知事が議会を解散すれば、40日以内に県議選が行われる。

解散後の初議会で再び不信任となった場合は、失職する。

失職・辞職の場合は50日以内に知事選となる。

県議会は24日、25日から再開予定だった本会議を29日まで休会することを決めた。

代表質問や一般質問が予定されていたが「不信任が可決された現状で、知事に対して質問する必要はない」として実施はしない。

参照元:Yahoo!ニュース