「中秋の名月」「満月」は明日 実は一致しないことが多い「中秋の名月」と「満月」

満月をイメージした画像

「中秋の名月」とは旧暦8月15日に出る月のことで、今年は、9月17日の月が、それに当たり、単に「十五夜」、あるいは「三五の月」という呼び名もあります。(掛け算で三・五=十五だから)

また、一年で最も美しい月と考えられていて、小倉百人一首の中に、「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」と詠まれているほど。

その昔、農民たちは月の満ち欠けで時の流れを計り、季節の変化を感じ取っていた。

そんな農民たちにとって、秋は収穫の時期。

その収穫を感謝する風習として、ススキを飾り、収穫物をお供えするお月見が始まったと言われている。

特に、「中秋の名月」は、サトイモやサツマイモの収穫時期に当たることから、「芋名月」とも呼ばれ、サトイモなどを供える風習もある。

去年2023年は、「中秋の名月」と満月の日が一致していたが、今年2024年は「中秋の名月」が9月17日、満月は翌日18日になっています。

来年以降で「中秋の名月」と満月が同じ日になるのは、2030年。

2029年までは全て「中秋の名月」より満月の方が1日遅く、2026年は2日も遅くなっている。

なぜ一致しないのだろうか。

満月のことをよく、「十五夜」と呼ぶが、実は旧暦15日の夜の月は満月とは限らない。

旧暦では、新月(真っ暗な月)を含む日を月の始め、月立(つきたち)と決めた。

この月立が月の始めの日「ついたち」の語源となっている。

その日から15日後が、旧暦の15日になるのでだが、実は、新月から満月までの日数は15日ピッタリではなく、13.9~15.6日間と時期により変化する。

このような理由もあり、満月の瞬間を含む日は、旧暦14日~旧暦17日まで幅がある。

こうした理由から、今年の「中秋の名月」も満月ではない。

ちょっとがっかりする人もいるかもしれないが、心配いらない。

人間の目で見ても、1日、2日の違いなら、ほとんど満月と変わらなく、まあるく見えるはずだから。

参照元:Yahoo!ニュース