ゲリラ雷雨多発 「誘導雷」の家電被害に注意!
東京など各地で急増するゲリラ雷雨。
こうしたなか、雷が家に直接落ちなくても、家電製品に影響が出る現象「誘導雷」に注意が必要だ。
今年、「大気が不安定」とはよく耳にするが、この夏の異様さは雷の数にも表れている。
雷の観測を行う気象会社によると、関東の今年7~8月の落雷数はおよそ16万5000回で、平年の1.6倍。
東京に限ると3倍を超えています。
今年の関東付近は、猛暑の影響で大気の状態が不安定だったことに加え、太平洋高気圧の縁にあたることが多く、南から暖かく湿った空気が次々と流れ込み、雷が多発した。
先月19日、関東では大気の状態が不安定に。
これは、その日の落雷状況を記したマップ。
午後6時以降の雷を示す「赤色」で埼玉県は塗りつぶされていた。
落雷被害にあった住人「(先月)19日は雷が3回、電気がついたり消えたり。3回消えた。最後は大きな音がして」「
(Q.家電がつかなくなった?)まったくつかない」
被害にあった女性によると、落雷が相次いだ直後に、電話、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、トースター、扇風機、換気扇など相次いで家電の故障が発覚。 た
唯一、救いだったのは…
落雷被害にあった住人「クーラーだけは大丈夫だった。だから助かった」
現在は取り急ぎ、洗濯機と冷蔵庫を買い替えた状況だ。
常見電化センター 常見俊弘社長「(Q.被害額は?)見積もっている感じだと70万円ほどになるのでは」
原因は、家のすぐ近くに落ちた雷の可能性があるという。
ほかにも、「雷の直後に家電が壊れた」という相談が相次いでいる。
常見電化センター 常見俊弘社長「いま対応しているのが10軒以上」
さらに、サンコーシヤ 雷防護営業部 高橋利文副部長「雷から電子機器類を守る製品を展示している。(雷対策について)例年比1.5~2倍の問い合わせがある」
大切な電気製品にとって、特に、脅威となるのは、「誘導雷」という現象だという。
サンコーシヤ 雷防護営業部 高橋利文副部長「雷が増えてくると誘導雷が侵入するリスクが高まり、電子機器が故障するリスクが同時に高まる」
雷による被害は、アンテナなどに落ちて、直接、入ってくる時だけではない。
「誘導雷」といって、家や建物の近くに落ちて、電線や通信線などに高い電流や電圧が誘導されて、その一部が入ってくる時にも発生する恐れがある。
サンコーシヤ 雷防護営業部 高橋利文副部長「年々、雷の被害が増え誘導雷の認知度は高まってきている」
参照元∶Yahoo!ニュース