宝塚歌劇、宙組トップ芹香斗亜さん退団へ 団員死亡の組、昨年のお披露目公演は中止

宝塚歌劇の外観を撮影した写真

宝塚歌劇団(宝塚市)は2日、宙組男役トップスターの芹香斗亜さんが来年4月に退団すると発表した。

3日、大阪市内で会見を開く。

宙組では2023年9月末に団員が死亡し、歌劇団は背景に過重労働や上級生らによるパワハラがあったことを認め、遺族に謝罪。

一方で団員の処分は行われず、トップスターの去就が注目されていた。

芹香さんは07年に93期生として入団し、星組に配属された。

花組を経て17年に宙組に異動し、23年6月に真風涼帆さんの後任として、同組トップスターに就任した。

団員死亡をきっかけに、当時宝塚大劇場で行われていた芹香さんのトップお披露目公演は、開幕から2日で中止に。

宙組は今年6月、約9カ月ぶりに別の演目で公演を再開した。

歌劇団は団員間のパワハラは認めながらも、団員個人の処分は行っていない。

団員の異動もなく、組の体制を維持したまま公演再開に踏み切ったことから、責任の取り方に批判が集まっていた。

最後の公演は「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル・ダズル)」で、来年4月27日の東京宝塚劇場千秋楽で退団する。

芹香さんが宝塚大劇場・東京宝塚劇場でトップとして主演する作品は3作となる見通し。

近年は大劇場公演を5~6作務め、3年程度在任するトップが多い中、2年未満は比較的短い在任期間となる。

参照元∶Yahoo!ニュース