迂回で名古屋 東京が14万円 続く交通マヒ 台風10号の影響長期化
迷走を続ける台風10号。
三重県では31日、線状降水帯が発生しました。
そして関東甲信でも9月1日午前にかけて線状降水帯が発生する恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
気象庁は関東甲信1都8県に、31日夜から1日午前中にかけて線状降水帯が発生する可能性があると発表した。
大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるという。
サタデーステーションが向かったのは、愛知県豊川市。
「午後3時前ですが雨が強くなってきました。また風も強く吹いていて、雨が横殴りに降っています。そして道ですが、この先も視界が悪くなっていてほとんど見えません。足首くらいまで水がありますね。足首くらいまで水の高さが増しています」
瞬く間に、住宅街は水浸しになった。
住民たちは「またか…」と、口を揃えます。
冠水現場近くの寿司店店主「しょうがない。こればっかりは自然には勝てない」
27日にも台風10号のアウターバンドの雲による激しい雷雨となった豊川市。
道路は冠水し、車は水しぶきをあげながら通行していく。
それから4日が経過した、31日、今度は台風本体の雨雲がかかり、再び街は冠水した。
冠水現場近くの薬局スタッフ「雨が降ると必ず(気象情報を)見る。『大丈夫、線状降水帯ない』って。なるべく考えないようにしています。心配しだすと、ずっと心配になる」
夏休み最後の週末を直撃した台風10号。
人々の予定は、大きく狂う。
若林奈織ディレクター(名古屋市)「JR名古屋駅前です。夏休み最後の週末となりますが、駅前は人通りが少なく閑散としています」
東京-新大阪間の一部区間で、運転を見合わせている東海道新幹線。
知人が名古屋から東京へ来た人「知人に会ったら『名古屋からタクシーで帰ってきた』と」
知人が仕事のため、名古屋へ。
30日にタクシーで東京に戻ったそうだ。
新幹線なら11000円ほどですが…
知人が名古屋から東京へ来た人「14万9710円かかったって。どうしても外せない仕事があって戻ってきた」
高速バスも、大きく乱れている。
報告・田中昌貴ディレクター(バスタ新宿)「午前10時40分です。高速バスにも台風の影響で運休が出ています」
東名や中央道での通行止めもあり、運休や遅延が相次いだ。
東京観光をし、浜松へ帰る大学生に出会った。
東京から浜松へ帰る大学生「ここ(バスタ新宿)から長野に行きます。飯田へ」
新幹線なら浜松まで1時間50分ほどですが、女性が選んだのは、長野ルート。
飯田までバスで行き、さらに乗り換え名古屋へ。
そこから実家の人に車で迎えてもらうルート。
台風の影響を考慮せず、単純計算で10時間かけ浜松を目指す。
東京から浜松へ帰る大学生「願ってね。運休しないように」
記念日旅行のカップルも困惑台風10号の影響は観光地でも…。
神奈川県・箱根では、昼過ぎまで晴れ間がありましたが、午後になると天気は急変。
報告・仁科健吾アナウンサー (箱根町 午後2時すぎ)「午後2時過ぎの芦ノ湖です。急に大粒の雨が降り始めてきました」
近くの飲食店を訪ねると、いつもの週末に比べ客は少ないという。
湖尻茶屋・店員 吉田亜里沙さん「あちこち台風で通行止めになったりしているので、そういう影響だと思います。稼ぎ時なんですけどこんな状況で」
箱根湯本駅へ向かう道路は、降りしきる雨と水しぶきで見通しがかなり悪くなっていた。
報告・仁科健吾アナウンサー(箱根町 午後4時すぎ)「箱根湯本駅前です。大粒の雨が降り始めてきました。それに伴って、風も強まってきまして、打ち付けるような横殴りの降り方となってきました。バス停で待っている方も、びしょびしょの状態です」
記念日を祝うために来たというカップルは、突然の雨に見舞われたという。
誕生日を祝いに来たカップル「誕生日で彼が、明日。それで来たんですけど、この雨でちょっと悲しいかな。今来たばっかりで。旅館でゆったりします今日は」
東京都内でも警戒感が高まっている。
新宿では先週、雨水の排水能力を超え、115キロもあるふたが吹き飛ばされた。
同様な事案は品川区でも起きていた。
報告・小山颯ディレクター(品川区 29日)「先日の大雨の影響で被害を受けた場所のマンホールの取り替え作業が行われています」
品川区では短時間のうちに大量の雨水が流れ込んだことで、下水管内の空気が圧縮され、道路の舗装が隆起した。
そのため、空気を逃がしやすい構造のふたに取り替えた。
東京都下水道局 水沼敦彦課長「豪雨が続いていたり台風が接近したりしているので、その前に交換することになりました」
参照元∶Yahoo!ニュース