関西電力が保険事業に本格参入 電力大手の本体で保険事業は初、来年度には生命保険

電力会社をイメージした写真

関西電力が保険代理店事業に本格参入することがわかった。

2024年度中に自動車保険やペット保険の販売を始め、25年度にも成長が続く生命保険の販売に乗り出す。

電力大手が本体で保険事業を手がけるのは初めてという。

関電は、電気・ガス契約者の厚い顧客基盤を持つ。

料金の支払いに応じてたまるポイントを活用したサービスを展開しており、会員数は1000万件にのぼる。

ポイントサービスなどで他社との差別化を図り、5年後に累計40億円の保険料収入を目指す。

関電は20年にグループ会社が保険代理店業を始めたが、傷害保険や自転車保険など保険料収入は累計1億円強にとどまっている。

今年9月から事業を関電本体に移し、本格展開する。

24年度中に開始する自動車保険などは東京海上グループが引き受ける。

保険事業に参入するのは、16年の電力小売り全面自由化後、電力市場の競争が激化しているためだ。

生命保険協会によると、22年度の収入保険料は約34兆5000億円と2年連続で増加した。

関電は市場が拡大する生命保険など金融事業を新たな収益源に育てたい考えだ。 

参照元∶Yahoo!ニュース