万博協会に「ミャクミャク」、小林製薬は中止 各地で入社式、表情引き締め活躍誓う

新年度を迎えた1日、全国各地の企業や官公庁で入社式や入庁式、新職員の入所式が開かれた。

歴史的な物価高や人手不足など厳しい社会情勢の中、多くの若者らが表情を引き締め、新たなステージでの活躍を誓った。

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、自治体や企業などの出向者からなる新職員の入所式を大阪市で開いた。

160人が新たに入所し、769人体制となった。

来年4月の万博開幕まで約1年となるなか、最終段階の準備を加速させる。

入所式では、協会の石毛博行事務総長が「これからの準備プロセスは万博に『魂を吹き込む』ステージになる。

協会一同、ワンチームで万博を成功させよう」とあいさつし、一丸で取り組む姿勢を強調した。

万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場し、会場を盛り上げた。

協会に入所した民間企業出身の30代男性は「自分自身も、過去の万博に参加したことがない。

来場した方が、来てよかったと思ってもらえる万博をつくっていきたい」と意気込みを語った。

パナソニックホールディングスは大阪府門真市の本社で一部の事業会社と合同による入社式を開き、新入社員約90人が参加した。

昨年は新型コロナウイルスの感染対策として、事前に抗原検査を実施した上で「マスク不要」の入社式を行ったが、今年は5年ぶりの通常開催となった。

楠見雄規社長は「今のパナソニックに必要なのは革新。

既成の概念を壊して一人一人のポテンシャルを発揮してほしい」と激励した。

新入社員代表で決意表明した近谷元太さんは「一人一人がそれぞれの場所でプロフェッショナルになれるよう努力していく」と抱負を語った。

各事業会社も各地で入社式を開催し、グループ全体で約1400人が入社する。

関西電力は、大阪市北区の本店で入社式を行い、新卒採用による新入社員260人が出席した。

森望社長は「能登半島地震では復旧に向けて応援派遣を行うなど、会社には電力の安定供給を守り抜くという思いが連綿と受け継がれている。

未来の社会が求める〝当たり前〟を描き、実現に力を尽くすのはみなさん自身」と訓示。

新入社員を代表してあいさつした別木苑果(べっきそのか)さん(22)は「私たちは最高のタイミングで社会人になる。

みずからが考えを起こすことがこれほど歓迎される時代は戦後復興以来。

関西を新しいもの、文化が生まれる場所にしたい。

一緒に挑戦したいと信頼される社会の一員になりたい」と述べた。

一方、小林製薬は「紅麹(べにこうじ)」のサプリメントを巡る健康被害問題を受け、入社式の開催を取りやめた。

参照元∶Yahoo!ニュース