自民党総裁選に閣僚ら続々意欲表明 斎藤経産相ら10人前後 岸田首相「気兼ねなく」

自民党本部の外観を撮影した写真

岸田文雄首相(自民党総裁)が9月の総裁選不出馬を表明したことを受け、「ポスト岸田」を目指す閣僚らは15日、続々と出馬に意欲を示した。

首相は同日の閣僚懇談会後、「閣僚の中には総裁選に名乗りを上げることを考えている方もいると思う。気兼ねなく、堂々と論戦を行ってほしい」と述べ、岸田内閣の一員でも出馬は制約されないとの考えを示した。

斎藤健経済産業相は15日の記者会見で、総裁選出馬の意欲を表明した。

「昨日から今朝にかけて『総裁選に出るべきだ』といった連絡が数多く寄せられた。そういう声を真剣に聞かないといけないのかなと思い始めている」と述べた。

岸田派ナンバー2の座長だった林芳正官房長官は15日の記者会見で、総裁選について「コメントは差し控えたい」と述べた。

同派内には首相の後継として林氏を推す声がある。

同派の上川陽子外相は「何をすべきか熟慮した上で決断し、行動に移す覚悟だ」と語った。

小林鷹之前経済安全保障担当相の擁立を目指す安倍派などの中堅・若手議員は15日、前日に引き続き協議を行った。

小林氏を推す議員の一人は、来週にも出馬表明に踏み切るとの見通しを示した。

小林氏は終戦の日に合わせて靖国神社を参拝した後、記者団に「今は政治家としての力を高めることに尽きる」と述べるにとどめた。

高市早苗経済安保担当相は靖国神社参拝後、記者団に「日本列島を強く豊かにし、次の世代に引き渡す使命を負っている」と出馬の意欲を重ねて表明した。

前回総裁選で高市氏を支援した議員が今回、小林氏支持に回る動きもあり、20人の推薦人確保が課題となる。

河野太郎デジタル相も記者会見で「閣僚として外交・安全保障、防災危機管理など日本が抱える大きな課題を担当してきた。いつかこの経験を生かせる日が来ればいいと思う」と述べた。

石破茂元幹事長は推薦人が集まれば出馬する意向を示す。

茂木敏充幹事長、加藤勝信元官房長官、小泉進次郎元環境相らを含め次期総裁候補に10人前後の名前が挙がる乱戦模様となっている。

参照元:Yahoo!ニュース