旧日本軍人の恩給受給者1000人に 急激に減る「戦場体験者」

原爆ドームの外観を撮影した写真

旧日本軍で一定期間勤務した旧軍人に支給される年金「普通恩給」の受給者数は、今年3月末時点で1093人と前年より788人減った。

戦後79年、アジア・太平洋戦争を軍人として体験した人が急速に減少している。

総務省によると、普通恩給を受けている旧軍人はピーク時の1970年度には125万6409人いたが、2011年度に10万人、19年度に1万人をそれぞれ割った。

直近5年間は毎年3~4割ずつ減っており、今年度中に1千人を切る可能性が高い。

平均年齢は102.2歳となり、10年間で8.3歳上昇した。

普通恩給を受け取るには、階級に応じて一定期間の軍隊経験が必要となり、兵・下士官が12年以上、准士官以上が13年以上。

激戦地に派遣されるなどすると在職期間が加算される。

恩給の受給対象外の元兵士も多くいるとみられるが、総務省は「実際に戦場を体験し、現在存命の人の総数はわからない」としている。

参照元:Yahoo!ニュース