“いないはずの魚”目撃 不安広がる 「アメリカナマズ」なぜココに?

釣りを楽しんでいる人

いないはずの魚が目撃され、不安が広がっている。

北海道大学大学院 地球環境科学研究院 小泉逸郎准教授「まさかという感じで。正直、北海道で見つかったというのはかなり驚き」

専門家も驚きを隠せない、その正体は特定外来生物に指定されている「チャネルキャットフィッシュ」、通称「アメリカナマズ」だ。

北海道江別市内の河川敷でフナ釣りに来ていた男性が釣り上げた。

釣り上げた男性「釣り上げたのが普通のナマズと違っていて、特定外来生物のアメリカナマズだと聞いて驚いた」

アメリカナマズは1970年代に食用として輸入され、食欲旺盛のため様々な水産資源を捕食することから生態系を脅かす存在として2005年、特定外来生物に指定された。

これまで関東では霞ケ浦や利根川を中心に茨城県や千葉県など。

他にも福島県、新潟県、愛知県、大阪府などでも確認されている。

北海道で確認されたのは初めてのことだ。

発見された現場へ向かうと、そこには釣り人の姿が。

釣り人「(アメリカナマズが釣れたら)駆除しないといけないと書いてあったので、もし釣れたらその場で締めるしかない。もし、きょう釣れるなら結構、繁殖しているのかなという感じ」

いるはずのない北海道でアメリカナマズが発見された理由は…。

北海道大学大学院 地球環境科学研究院 小泉逸郎准教授「もしかしたら特定外来生物に指定される前、2005年以前に飼育していたものを放して、それが残っている可能性もある。調査を続けて、その子どもが見つかったらそれはもう繁殖している」

環境省は現地調査の実施を検討中で、もし、アメリカナマズを見つけたらその場で殺処分をし、情報提供をしてほしいと呼び掛けている。

参照元:Yahoo!ニュース