アングル:ダボス会議にプライベートジェット集結、CO2排出に批判
スイス東部のダボスでは15日に世界経済フォーラムの年次総会(通称ダボス会議)が開幕し、政財界のリーダーが集結、地政学的な緊張から気候変動までさまざまな課題について討議する。
しかし、温暖化問題を俎上(そじょう)に乗せる一方で、参加者の多くが温室効果ガス排出量の多いプライベートジェット機でダボス入りするのはつじつまが合わないと、環境保護推進派から批判の声が上がっている。
環境保護団体グリーンピースの依頼で行われた調査によると、昨年は1週間のダボス会議期間中に現地の空港を発着したプライベートジェットは1040機で、これらの運航に伴う二酸化炭素(CO2)排出量は自動車35万台の排出量に相当。
この週のプライベートジェットからの排出量は平均的な週の4倍に跳ね上がった。
グリーンピース欧州で運輸部門への働き掛けを担当するクララ・マリア・シェンク氏は「気候問題解決への取り組みを訴えるフォーラムとしては、かなり偽善的に見える」と語る。
参照元∶REUTERS(ロイター)