ポール・ワトソン容疑者、日本に身柄引き渡しへ シー・シェパード創設者

犯罪者をイメージした写真

日本の調査捕鯨船の妨害活動に関与したとして、デンマーク自治領グリーンランドで身柄を拘束された反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者、ポール・ワトソン容疑者(73)について、海上保安庁がデンマーク当局に身柄の引き渡しを請求したことが1日、政府関係者への取材で分かった。

関係者によると、デンマーク側も応じる意向を非公式で日本側に伝えたという。

ワトソン容疑者を巡っては、フランスのマクロン大統領が身柄を日本へ引き渡さないようデンマーク側に働き掛けるなど、反捕鯨国を中心に釈放を求める動きが広がっている。

日本に身柄が引き渡されれば、反発がさらに強まる恐れもある。シー・シェパードは2005年から日本の調査捕鯨船への妨害活動を実施。

海保は10年、南極海で日本の調査捕鯨船団の航行を妨害した事件の共犯として、傷害と威力業務妨害容疑でワトソン容疑者の逮捕状を取り、日本側の要請を受け国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配した。

ワトソン容疑者は7月21日、日本の捕鯨船「関鯨丸」の操業を妨害するため、グリーンランドの中心都市、ヌークへ立ち寄った際、地元警察に身柄を拘束された。

政府関係者によると、デンマーク側は勾留期限となる8月15日までに日本に引き渡すかどうかを決定する必要がある。

参照元∶Yahoo!ニュース