拘束されていた米紙記者をロシアが釈放、複数国が絡む囚人交換で
ロシアで拘束されている米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者と元米海兵隊員のポール・ウィーラン氏が釈放されると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
ロシアと米国による囚人交換の一環だという。
関係者によると、両氏はロシア国外の目的地に向かっている。
米国と複数の同盟国は自国で拘束している複数の囚人をロシアに引き渡す意向だという。
関係者は非公開の情報であることを理由に匿名で話した。
ゲルシコビッチ、ウィーラン両氏はスパイ容疑でロシアで拘束されていた。
米政府は両氏の容疑を否定している。
クレムリンは今回の合意に基づき、ロシアと英国両方の国籍を持つ反政府活動家ウラジーミル・カラムルザ氏(42)も釈放すると、匿名の欧州当局者が明らかにした。
プーチン政権への批判を続けてきたカラムルザ氏は、昨年4月に国家反逆罪などで25年の刑期を言い渡された。
罪状にはロシアのウクライナ侵攻に対する批判も含まれていた。
ロシアで拘束のWSJ記者、裁判所が刑期16年の有罪判決-スパイ容疑囚人交換についてはこれ以上詳しい情報は明らかになっていない。
ゲルシコビッチ記者は2023年3月にエカテリンブルクで取材中、米中央情報局(CIA)のスパイとして活動していたとの容疑でロシア連邦保安局(FSB)に拘束された。
同記者とWSJは容疑を断固として否定している。
同氏は7月にスパイ罪で有罪判決を受け、16年の刑期を言い渡された。
ロシアが米国人記者をスパイ容疑で裁くのは冷戦後で初めてのこと。
2018年に拘束されたウィーラン氏は、20年にモスクワの裁判所で16年の刑期を言い渡された。
参照元∶Yahoo!ニュース