「転園希望も全落ち 子連れ出勤するしかない」保護者の怒り 保育士が大量離職のこども園で混乱続く

保育園の写真

堺市の認定こども園で、パワハラなどを理由に、保育士が一斉に離職する意向を示している問題で、転園を希望していた保護者に対し、市から転園先が通知された。

堺市西区の認定こども園「あいあい浜寺中央こども園」では、いまも保護者の怒りと混乱が続いている。

【5歳児・2歳児を通わせる母】「仕事も行けなくなりますし、生活が成り立たなくなると思って、めちゃくちゃ不安な2週間だったんですけど」

【1歳児を通わせる母】「私、ここの卒園生なんですよ。思い出の場所が、ひどいことになったんで、すごく腹が立っている」

この園では、勤務する12人の保育士のうち10人が、3月末までに退職する意向を示したことが、突然、保護者に知らされた。

大量離職の原因は、会長によるパワハラ行為。

園の関係者によると、運営する社会福祉法人の会長が保育士に対し「コマ」と呼ぶなどしたほか、人手不足を改善しようとしなかったということだ。

『お前は黙っとけ』、『ぐずぐず言うな』、『金を出してるのは自分や』このような発言が続いて、私は申し訳ないですけど、これ以上、命を預かることもできないし、先生たちを守ることもできないなと、退職を決意して、申し上げさせていただきました」園は、十分な数の保育士を確保できないとして、転園の希望を受け付け、堺市は転園を希望した105人などに対し、調整の結果を27日までに通知するとしていた。

参照元∶Yahoo!ニュース