今夏のフェス・イベント主催者が配信に取り組む背景 猛暑、推し活、ファン層拡大

今夏、人気音楽フェスや花火大会、イベントの生配信が注目を集めている。
従来のリアルな会場来場を重視する運営の考え方からが考えにくい、フェス・イベントを見たいという消費者(視聴者)の多様なニーズに応えた、積極的な配信施策に取り組む各主催者の柔軟な配信戦略が浮き彫りになっている。
本稿では、「FUJI ROCK FESTIVAL ’25」(1番上の記事)、「大井川花火大会」(2番目)、「初耳怪談 EXPO2025」(3番目)の記事を紹介する。
今夏のライブ・エンタテインメントではライブ+生配信による柔軟な観覧・視聴が主流となりつつある。
背景としては様々あると思うが、ニュースの中には、特に花火大会を取り上げ、配信が行われる理由として酷暑と混雑の回避を挙げた良記事もある(https://news.yahoo.co.jp/articles/9cfbb2600177155c25e58d8409c8a3dcb931ee4b、リアルサウンド)。
筆者は、上記に加え、さらに、推し活の拡大やファン層の拡大による地方や海外からのアクセス強化といった課題を配信で補う潮流があると考えている。
紹介記事にあるように、強固なファンを持つ人気イベントが大阪・関西万博での開催時に生配信を行う例があり、来場者数を増やすことを目指す場所でのイベントが生配信を併用するということは従来の常識から見れば画期的といえるだろう。
主催者やアーティストもリアル・配信の両方の注目度を高め、プロモーション効果を最大化している。
今後、こうしたハイブリッド型イベントはさらに一般化していくと予想される。
参照元:Yahoo!ニュース