TBM元社員の男性2人を書類送検 営業秘密の技術情報を持ち出した疑い 警視庁

警視庁の外観を撮影した写真

素材メーカー「TBM」から営業秘密にあたる技術情報を不正に持ち出したとして、警視庁はきょう、元社員の男性2人を書類送検した。

不正競争防止法違反の疑いで書類送検されたのは、「TBM」元幹部社員で東京・世田谷区に住む男性(57)と「TBM」元社員で中野区に住む男性(34)の2人だ。

2人は、在職中だった2023年6月、二酸化炭素を再利用するカーボンリサイクル技術に関する分析データを会社のパソコンから外部のデータベースにアップロードし、営業秘密にあたる情報を不正に持ち出した疑いなどがもたれている。

警視庁によると、データおよそ80ファイルが持ち出されたとみられるということだが、情報の第三者への流失は確認されなかったという。

「TBM」によると、元幹部社員の男性は新規事業の開発を担当していたが、自身の転職や会社から独立してカーボンリサイクル事業を始めることを計画していたとみられている。

警視庁の任意の調べに対し、元幹部社員の男性(57)は容疑をおおむね認めているという。

元社員の書類送検を受け「TBM」は、「情報管理体制の一層の強化および従業員に対するコンプライアンス教育の徹底を図り再発防止に努めて参ります」とコメントしている。

参照元:Yahoo!ニュース