紙の保険証の期限が7月31日に切れるって知っていた?「マイナ保険証」本格運用に伴う措置 代わりとなる資格確認書「届かない」の声も

暮らしに関わる大事な期限が迫っている。
従来の紙の保険証の有効期限が今週木曜日(7月31日)で切れるのをご存じだろうか?
マイナ保険証の本格的な運用が始まった事に伴う措置だという。
テーマは、「紙の保険証…迫る有効期限 ソレってどうなの?」だ。
まずは、街のみなさんに「マイナ保険証」への移行が済んでいるか聞いた。
80代:マイナに切り替えた。この間(誕生日で)マイナカードを2回目に作った。その時、紐付けで作ってもらったら簡単だった。
70代:マイナンバーについてるやつ。マイナンバーの機械がダメになったりすると困るかなと思って、紙の保険証まだ持ってる。(周りの人は)紙の方が多いかもしれない。
マイナンバーカードを持っている人の8割以上が「マイナ保険証」に登録しているが、利用率は30.64%にとどまっている(2025年6月)。
そうした中、使われてきた国民健康保険などの紙の保険証が、今週金曜日(8月1日)から原則使用できなくなる。
8月から保険診療を受ける場合は「マイナ保険証」に切り替えるか、「資格確認書」が必要だ。
この「資格確認書」は、国がマイナ保険証をもたない人などに交付しているもので、医療機関の窓口で提示することで、保険証の代わりとして使える。
先週あたりから、その資格確認書を巡り。
「あと一週間で切れちゃうけど資格確認書がまだ届かない」
「親は届いたのに…市役所に確認するしかないな」
「おばあちゃんの資格確認書が届かない」
などと、SNSがザワつき始めた。
有効期限が迫る中、街ではようやく「資格確認書」が届いたという方もいた。
75歳:紙の保険証を使ってて不自由さは感じない。27日に資格書が届いた。
今回資格確認書が届くのは、75歳以上の後期高齢者医療制度と、自治体によって異なるが多くの国民健康保険だ。
発送状況について番組で自治体に取材したところ、東京・大田区はこう述べている。
大田区役所:先週に『資格確認書が届かない』という問い合わせがありましたが、先週末までに約2万4000人の対象者に行き届くように発送しています。
また、新宿区も「すでに送付済み」との回答だ。
千代田区は、28日までに送付完了の予定としている。
そうした中でも届かないとの声がある理由について、第一生命経済研究所の谷口さんに伺った。
第一生命経済研究所・谷口智明研究理事:保険証の有効期限は、必ずしも7月末というわけではない。時期がずれてる自治体があると思う。引っ越し先に手続きをしに行かないといけないので、そこもあるかもしれない。その場合は資格確認書自体を送って来ないので注意が必要。
一方、厚労省は来年3月までの暫定措置として、期限切れの「紙の保険証」だけを持参しても保険資格を確認できれば、10割負担を求めないことも医療機関に周知している。
保険証の有効期限は一律ではないため、一度確認することが必要だ。
参照元:Yahoo!ニュース