燃料デブリ本格取り出し、2037年以降にずれ込み 福島第一原発

福島第一原子力発電所の外観を撮影した写真

東京電力福島第一原発3号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の大規模な取り出しについて、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)は29日、2030年代前半としていた作業の開始時期が37年以降にずれこむ見通しになったと発表した。

工法を検討した結果、準備に12~15年程度かかるためという。

国や東電がめざす51年までの廃炉完了が遅れるおそれもある。

廃炉の進め方に技術的な助言をするNDFの山名元(はじむ)理事長らが記者会見して明らかにした。

11年3月の事故で1~3号機は炉心溶融(メルトダウン)した。

デブリは3基の原子炉内に推計880トンあり、取り出しは廃炉の最難関とされる。

昨年11月と今年4月に2号機で試験的に採取したが、約0.9グラムにとどまる。

参照元:Yahoo!ニュース