万博アンゴラ館工事費未払い業者の経理担当者を刑事告訴・告発 1億2000万円余り着服か

大阪府警本部の外観を撮影した写真

大阪・関西万博のアンゴラパビリオンを巡る工事費の未払い問題で、未払い業者の経理担当者が代金など1億2000万円余りを着服したとして28日、大阪府警に刑事告訴・告発された。

業務上横領の疑いで刑事告訴・告発されたのは、アンゴラパビリオンの工事を担当していた大阪市鶴見区の建設会社「一六八建設」の経理担当者の男性だ。

告訴状などによると、経理担当者は去年11月から今年5月の間に26回にわたり、会社の売上金など1億2000万円余りを着服した疑いがあるという。

一六八建設は経理担当者の着服が原因で、下請け業者らに対し、1億円を超える代金が支払えていないという。
 
一方、経理担当者は会社に対し、「一六八建設への貸付金などを返してもらっただけ」と着服を否定しているという。

一六八建設を巡っては、許可なくアンゴラパビリオンの工事を請け負ったとして、大阪府が22日、建設業法に基づき、8月6日~9月4日までの30日間の営業停止処分を出した。
 
一六八建設の社長は取材に対し、「今年1月に許可申請を出す予定だったが、この申請も経理担当者に任せていて、結果的に出せていなかった」としている。

参照元:Yahoo!ニュース