登録外れた道の駅、リニューアルして再登録 国交省は「珍しい例」

ドライブ中に道の駅で休憩している人

一度「道の駅」の登録を外れた岩手県山田町船越の商業施設が、再び道の駅に登録され、7月26日にリニューアルオープンした。

登録する国土交通省などによると、珍しい例だという。

「道の駅ふなこし(愛称・いぐべす)」として再登録された施設は敷地面積4300平方メートル。

既存の物販施設と40席の飲食施設に加え、新たに3億9千万円かけて改装し、海が見える展望テラスや授乳室などを整備した。

地元の郷土芸能が次々と登場して再出発を祝った。

この施設は1999年に「道の駅やまだ」として誕生、地元の特産品販売協同組合が管理していた。

しかし、2023年に三陸道山田中央インター前に別の道の駅が整備されると「合併などの事情がない限り1自治体一つが原則」(国土交通省東北地方整備局幹部)の道の駅は、形式上移転し、船越の施設は登録から外れた。

道の駅は道路標識に表示されPRもされやすいため、「山田町まるごとで道の駅に」との構想を持つ佐藤信逸町長が復活を要望。

国交省は、地域住民も買い物に来るなど有効活用されていることなどを考慮して、今年1月、再登録した。

この日の式典で、佐藤町長は「東日本大震災で町が破壊された時に、ここが町民の食をつないでくれた。二つの道の駅を結んだ線を、他の施設や観光名所とつないで面にして人を呼び込みたい」とあいさつした。

参照元:Yahoo!ニュース