オジー・オズボーンさん死去、76歳 「ブラック・サバス」ボーカル

英ヘビーメタルバンド「ブラック・サバス」の創設メンバーでボーカルのオジー・オズボーンさんが22日に死去した。
76歳だった。
家族が明らかにした。
バンドとしては1970年代初頭から作品を発表し、「パラノイド」「ウォー・ピッグス」「アイアン・マン」などのヒット曲を飛ばした。
またソロ作品も合わせ、世界で1億枚を超えるレコードを売り上げた。
ハードなギターリフ、絶望や戦争、世界の終末といった暗いテーマを特徴とした作品は、ハロウィーンのような演出と相まって人気を博した。
派手なパフォーマンスで知られたオズボーンさんは、観客がステージに投げ込んだコウモリをおもちゃだと思ってかみつき、病院に駆け込んだというエピソードもある。
イングランド中部バーミンガムで育ち、読み書き障害などで15歳で学校をやめ、窃盗罪で短期間の服役も経験した。
音楽活動以外でも、2002年に米リアリティー番組「ザ・オズボーンズ」に出演し、新たなファン層も獲得した。
死因は明かされていないが、20年にパーキンソン病と診断されたと公表し、歩行が困難になっていた。
今月5日にはバーミンガムで最後のコンサートを開催。
オズボーンさんは座ってパフォーマンスを行い、話すのも難しそうな場面がありながらも、数千人のファンに「長年にわたるサポートに感謝します。心の底からありがとう。皆を愛してる」などと語っていた。
参照元:REUTERS(ロイター)