石破首相、午後に続投表明へ 野党は連携に否定的な姿勢

自民党の外観を撮影した写真

石破茂首相(自民党総裁)は21日午前、自民党の臨時役員会に出席して執行部に続投の意向を伝え、午後の記者会見で正式に表明する見通しだ。

しかし、首相自身が「必達目標」として掲げた「与党で非改選含めた過半数」を割り込んだことで、党内からは退陣を求める声が出始めている。

首相は連立拡大を視野に入れるが、野党側は石破政権との連携に否定的な姿勢を示している。

自公は昨年の衆院選に続き、参院でも過半数割れとなった。

自民党の結党以来、衆参で過半数割れした後に政権を維持できた事例はない。

首相は20日夜に続投の意向を表明したものの、野党との連携なしに政権運営はできない状況だ。

自民の参院ベテランで4回目の当選を果たした西田昌司氏は21日未明、首相が続投の意向を示したことに「意味不明だ」として公然と退陣を求めた。

別の参院現職は、首相を「引きずり下ろす」と語り、次期総裁選を見据えた動きを模索する。

党内のこうした言動に対し、森山裕幹事長は「そんなことを言っている状況か。政治空白を作っていい時期ではない」と牽制(けんせい)する。

首相は、米国による相互関税の発動が8月1日に迫るなど喫緊の課題への対応を理由に続投の意向を示す見通しだ。

だが、昨秋の衆院選、東京都議選に続く敗北で、党内の求心力の低下は避けられない情勢だ。

連立を組む公明党も改選14議席から8議席に減らした。

斉藤鉄夫代表は21日未明、「党代表として責任を感じている。責任の取り方は今熟慮しているところだ」と記者団に語った。

斉藤氏は21日午後に改めて会見を開く予定だ。

参照元:Yahoo!ニュース