原因不明のサギ大量死104羽 猛暑との関係は「サギだけがまとまって死ぬことは考えにくい」

富山市中心部の観光名所・富山城址(じょうし)公園をすみかとしているサギが、相次いで死んでいる。
市によると、先月下旬から約100羽の死骸が見つかった。
一度にこれほど大量に死ぬのは珍しく、市の要請を受けた環境省が原因の調査を始めた。
サギは堀沿いのマツやサクラの上に営巣していた。
6月28日、巡回していた業者が堀で2羽の死骸を発見。
その後も次々と死骸が見つかり、死んだサギは今月18日までに104羽に上る。
環境省が実施した鳥インフルエンザ検査は陰性で、同省は別の検査を行っている。
市公園緑地課によると、公園では先月23~27日に6本のマツを伐採し、堀の水を入れ替える作業を行った。
2日ほどかけて水を抜き、藻の発生を防ぐ薬品も入れたが、これらが大量死に関係しているかは不明だ。
公園では3年前からサギが増え、今春には約100羽の営巣が確認されていた。
千葉県我孫子市鳥の博物館の脇水徳之学芸員によると、野鳥の大量死では、台風の後に小型の鳥が低体温で死んだり、海鳥が強風で海に落ちて溺死したりするケースはあるが、「これほど多くのサギが死ぬのは異例」とする。
暑さとの関係を指摘する声もあるが、「サギだけがまとまって死ぬことは考えにくい」とし、「解剖や生理学的な試験をもとに死因を究明することが重要だ」と話している。
参照元:Yahoo!ニュース